日本三古湯のひとつ有馬温泉

こんにちは。年間100泊するプロ遊び人、ビデオクリエイターのmomoです。
兵庫県神戸市の北側に位置する『有馬温泉』は、日本三古湯のひとつに数えられ、古くから多くの湯治客や旅人に愛されてきました。
今回はその中でも、静かな環境と上質なサービスで知られる「天地の宿 奥の細道」の別館に宿泊した体験をご紹介します。
車でのアクセスが非常に良いため、今回はレンタカーを借りて行って来ました。高速道路を降りてわずか10分、神戸市街地から約30分、大阪からでも1時間あれば到着できます。
天地の宿・奥の細道は、有馬温泉街の中心地から少し離れた高台に位置しており、まるで別世界に迷い込んだかのような静寂に包まれています。
日々の喧騒を離れ、のんびりと過ごしたい時にぴったりのロケーションです。
まずはチェックインのために本館へ向かい、中庭の見えるロビーラウンジで受付をします。
中庭には湯上がり後に涼むための空間と、足湯スペースもありました。
今回は露天風呂付きの別邸に宿泊です!
お部屋には専用の入り口があり、室内は和モダンの広々とした落ち着く空間。
ベッドルームとリビングルームは別れており、それぞれ2台ずつ計4台のベットがありました。
通常は館内のレストランでのお食事ですが、別料金で部屋食にも変更できるそうです。
和室の窓の外には自然がいっぱいに広がり、なんと足湯まであります。
さらにマッサージチェアもあり、旅の疲れを癒してくれそうです。
お部屋のアメニティやインテリアも丁寧に選ばれており、お宿全体から「癒し」に対する強いこだわりが感じられました。畳の香りと、窓から差し込む自然光に包まれて過ごす時間は、それだけで心が安らぎます。
そしてなんといっても圧巻なのは、専用の露天風呂です。
掛け流しの露天風呂には有馬の名湯・金泉が引かれており、茶褐色の湯に浸かると、ほんのり金属の香りが鼻をくすぐります。お湯はとろりとした肌あたりで、湯上がりの肌は驚くほどツルツルに。日本最古の湯に身を委ねる、贅沢な癒しの時間を楽しめます。
今回は専用露天風呂付きの別邸に宿泊しましたが、男女入れ替わり制の大浴場もあります。
(HPより参照)
(HPより参照)
さらに嬉しいのが、湯上がり処に用意されたハーゲンダッツの食べ放題サービス。バニラ、グリーンティー、ストロベリーなど数種類のフレーバーが用意されており、どれを選ぶか迷ってしまいました。
共用のラウンジスペースもあり、チェックイン後や食後のくつろぎタイムにも最適です。
心地良い音楽が流れる空間で、地元にスポットをあてた書籍や観光雑誌に目を通しながら、ゆっくりと時間が流れていくのを感じることができました。
有馬温泉街を散策
温泉に入ったあとは、夕食の時間まで有馬温泉街を散策してみました。
宿からは無料の送迎サービスが出ているため、坂の多い温泉街でも移動はまったく苦になりません。
有馬温泉街は、小さな石畳の路地に、老舗の土産物屋や温泉饅頭のお店、足湯などが点在し、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気に包まれています。
そんなに大きな温泉街ではありませんが、浴衣姿の宿泊客や観光客で賑わっていました。
後で知ったのですが、有馬温泉街では17時前に閉店準備に入るお店が多く、気になっていた大人気の焼きたて炭酸せんべいのお店に到着した時には、販売はすでに終了していました。
残念ながら焼きたてではありませんでしたが、炭酸せんべいを店内で試食させてもらうことができたので大満足です。
どこか懐かしい味がなんともクセになって、人気の理由にも納得でした。
そして、焼きたての温泉せんべいは食べられませんでしたが、蒸したての良い湯まんじゅうの購入には成功しました。
ふっくらと温かく、蒸し立ての良い湯まんじゅうは、ふわっと黒糖の香りとあんこの甘みが口の中に広がり、心までほぐされる味でした。これでたったの100円だったのでお得感たっぷりです!
お宿自慢の夕食
お待ちかねの夕食は、お宿自慢の会席料理。
華やかに盛り付けられたお料理は写真映えもバッチリで、
地元の旬の食材を贅沢に使用したお料理はどれもとても美味しかったです。
そして、板前さんが目の前で握ってくれるお寿司はなんとも特別な気持ちにさせてくれました。
メインの神戸牛は自分で卓上で焼き上げます。
柔らかく、口の中でとろけるような神戸牛は、これまで味わったどんな肉よりも贅沢に感じられました。
お肉の量が多くすべて食べきれないと心配していたら、残したお肉は翌朝の朝食で改めて焼いて提供してくれるとお声がけいただきました。お心遣いがとてもうれしかったです。
夕食の最後には、なんと液体窒素を使って目の前でアイスを作ってくれるというサプライズのデザート演出に感激。白い煙が立ち上る中で完成したアイスは、シャリっとした食感と濃厚な味わいで、最後の一品まで大満足なお夕飯でした。
翌朝の朝食
朝食でも「おもてなし」をして頂けるのが奥の細道流。
目の前でだしまき卵を丁寧に焼いてくれるパフォーマンスがあり、朝からちょっとした非日常とライブ感を楽しめました。
土鍋で炊いたお米やお味噌汁、お惣菜もすべて上品で優しい味わいで、
朝の静けさと調和した、心が温かくなる朝ごはんでした。
昨晩食べきれなくて残してしまった神戸牛もステーキにして頂き、朝食で美味しく頂くことができました。
奥の細道に泊まってみて
一泊二日の短い有馬温泉旅行でしたが、ここでは慌ただしい日常を忘れ、自然と温泉、美食に癒される贅沢な時間を過ごすことができました。
名湯と料理、そして人の温かさに包まれる「奥の細道」は、“のんびりしたい時に泊まりたいお宿”というスローガンがぴったりでした。
「奥の細道」という名前の通り、まるで松尾芭蕉のように旅を通して自分を見つめ直すような、そんな気持ちにさせてくれる宿です。
観光地としての有馬温泉街を満喫するのももちろん楽しいのですが、この宿に宿泊することで、有馬のもう一つの魅力、“何もしない贅沢”を知ることができた気がします。
滞在中のお宿では、スタッフの皆さんの対応も非常に丁寧で、常にこちらのペースに合わせた距離感を保ってくれ、でも必要なときにはすぐに対応してくれる、その絶妙なバランス感覚が居心地の良さに直結していたように思います。
季節ごとに料理内容も大きく変わるとのことで、次回はぜひ秋の松茸会席や冬の蟹料理なども味わってみたいです。
今回の宿泊では、観光・温泉・料理とすべてにおいて大満足の体験ができましたが、何より「心からのんびりできた」という実感が強く残っています。
旅というと、つい「どこへ行くか」「何を見るか」ばかりを考えてしまいがちですが、今回の滞在で感じたのは、「どう過ごすか」の大切さ。旅先で心を解放し、自分を整えるような時間を持てたのは、「奥の細道」だからこそ得られたものだと思います。
普段忙しくしている人にこそ、自分をいたわる時間を過ごすために訪れてほしい場所です。ただ湯に浸かり、食を楽しみ、眠る。それだけのことが、どれだけ尊いものかを改めて感じさせてくれます。
高速道路からもすぐでアクセス抜群なのに、そこに広がるのはまったくの別世界。
ぜひ、有馬温泉での特別な滞在先として、「天地の宿 奥の細道」を旅の選択肢に加えてみてください。
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momo✈︎年間100泊するプロ遊び人 <@momogram1177>
広島県出身、広島県在住。
ショート動画クリエイター
長期連休は、東南アジアを中心に海外旅行へ行く会社員でしたが、コロナ禍に日本の魅力を再発見。
2024年フリーランスに転身。
ダイビングのライセンスなどを活かし、SNSでショート動画をメインに絶景、旅の魅力を発信。
南国、温泉、離島、クルーズ旅行が大好き。
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